【it feels】:感じること ー未来の新しいカタチが想像出来る様にー(2013.6.9)

すべてのものは想像から始まった  it feels presents 

忙しなくすぎる日常の中で、ふと、立ち止まってみる。
私たちは何を考え、どう動き、今、何を感じているのだろうか。
不安、後悔、焦燥、空虚、
やるせない感情に押しつぶされそうになる日もあるけれど、
幸福、感謝、愛しい気持ち、次への一歩を踏み出せそうな、
そんな日もきっと、あるだろう。
ひとりぼっちは寂しいけれど、ひとりだって
いろんなことが生み出せる。
正しい答えは一つじゃない。
すべてのものは、想像から始まった。
自分自身に問いかけ、いろんな感情を探してみたら、
あなた自身がきっと、何かヒントをくれるはず。
明日こそは、今度こそは、今だからこそ、
また原点に戻ってみてはどうだろうか。
「感じること」
抽象的なことかもしれないけれど、根となり、葉をつけ、実らせる。
大きなきっかけ。
感じたことに間違いはない。
背伸びする必要なんて何もない。
でも、自分自身の中で自然と何かが変わる。
それが、「感じること」のエネルギー。
感情に逆らわず、感情を押しやらず、
見る、視る、観る、みる、魅せられる。
ありのままに創り出す。
しょうぶ学園の彼らの作品から、「本質」とは何かを感じ、
見出せるきっかけになればと、願うものです。

 2013年6月9日 at ウィルあいち

【11:00−14:00】会場:ウィルあいち 3F会議室
 ・みることによる創造:4グループ アーティスト達によるワークショップ
 ・視ることによる映像:SHOUBU STYLE ー 社会福祉法人太陽会しょうぶ学園ー
【14:00-15:00】会場:ウィルあいち 4Fウィルホール
 ・観ることによる言葉:田口ランディ講演/田口ランディ×福森伸 対談
 ・魅ることによる音楽:【otto & orabu】from しょうぶ学園

魅ることによる音楽

心地よい「不揃いな音」 ー 福森 伸

本来、音楽では「不揃い」や「ズレ」は好ましいものではありません。しかし、「はたして揃うことがすべて美しいことだろうか」と問いかけてみると、見えている世界には、実は見えていない別の可能性があることに気づきます。それぞれの人が違うから、美しいのであって、中身の違いがあるからそれを認め、合わせることができるのです。

健常者の特性である「揃えること」が過剰になればなるほど障害者と離れていくのと同時に彼らは頑強に「ズレること」を守っているようにも感じます。そこに魅せられ、私たちは、不揃いの音のバランスの良い配置を模索しています。

大事なことは、彼らの不揃いの音が無理に主役になることなく、心地いいと感じる音が生まれてくることです。そして、純粋にズレた彼らの音とコラボレーションすることによって、新しい発見の場としてottoの活動は思いもかけない視点を私たちに気づかせてくれると思います。

−しょうぶ学園【otto&orabu】ー 音パフォーマンス ー

ー 社会福祉法人太陽会しょうぶ学園ー

できる、できないの枠を超えた可能性。どこからともなく湧き出る彼らのエネルギーは、見ているものをはっとさせ、心を踊らせる。不揃いだけれど、不揃いだからこその、抜群な揃い方を教えてくれる、鹿児島県の障害者支援センター「社会福祉法人太陽会しょうぶ学園」。各々の行為から生まれてくる思いがけない表現、表出する心の動き、行動のすべてを「個性」として尊重しサポートすることを大切にした結果、決して真似のできない彼ら「らしさ」がうまれた。つくりだすカタチとして、工房・作家による作品・クラフトワーク・縫いプロジェクト・音プロジェクトを展開。パスタ&カフェ・パン工房・そば屋・クラフトショップ・ギャラリー・企画イベント等の活動も行っている。

観ることによる言葉1

田口ランディ

作家。2000年に長編小説「コンセント」でデビュー。以来、人間の心や家族問題、社会事件を題材にした作品を執筆している。

「できればムカつかずに生きたい」で婦人公論文芸賞を受賞。小説以外にも、ノンフィクションや旅行記、対談など多彩な著述活動を展開。11年には原爆から原発への歴史的経緯をまとめた「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ原子力を受け入れた日本」(筑摩書房)を発表。2010年より対話のできる世代の育成のため「ダイアローグ研究会(in明治大学)」を開催、多くの参加者を得ている。3.11以降の社会と個人をめぐる葛藤を描いた最新作「サンカーラ この世の断片をたぐり寄せ」(新潮社)はネットを中心に熱烈な読者を集め話題となっている。

http://www.randy.jp/

観ることによる言葉2

福森伸

1959年、鹿児島県生まれ。知的障害者支援施設 しょうぶ学園施設長/工房しょうぶ主宰日本体育大学卒。1983年より障害者支援施設「しょうぶ学園」に勤務。木材工芸デザインを独学し、自らも制作者の一人として1985年障害者施設の中に「工房しょうぶ」を設立。特に2000年頃より縫うことにこだわってプロデュースした「nui project」は、アメリカ他日本各地で障害者の作品が高く評価されている。

また、音パフォーマンス「otto&orabu」・家具プロジェクト・食空間コーディネートなど「衣食住+コミュニケーション」をコンセプトに、工芸・芸術・音楽等、新しい「SHOBU STYLE」として、知的障害をもつ人のさまざまな表現活動を通じて多岐にわたる社会とのコミュニケート活動をプロデュースしている。

http://www.shobu.jp/

主催

【it feels】実行委員会:NPO法人 I have a dream / ギャルリ hu:

後援

名古屋大学

協力

岐阜県美術館 / 特定非営利活動法人NGOセンター /(株)モーション・ビジュアル・ジャパン / (有)アオイダイコウサービス / NOSVIS / shop22 / UsedClothes A  / クリェイテブ・デザインシティなごや